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    東京マルイ89式自動小銃レビュー

    • 2015.05.18 Monday
    • 00:00
                                
                  

    東京マルイの電動ガン『89式小銃』を購入しました。
    予備自隊員として年に一回射撃検定を実施していますが、その成績に関しては毎回ばらつきがあり芳しくはありません。
    かつて新隊員時代に45/50点を記録したのが最高記録なのですが、いつか再び40点台を取ってやろうと。
    10年以上前ですが、訓練時に同室だったイカレた予備准尉が検定で好成績を記録し、彼はその理由として「エアガンで部屋の窓から道路標識狙ったりして日々の成果が出た」と言っていたのを思い出し購入を決意しました。
    その予備准尉ですが、私物自衛隊柄迷彩服を半袖短パンに改造して私服としていたり、米軍M16用銃剣(実物)を持ち込んで89式小銃に訓練中に勝手に着剣するなどかなりとんでもない人物だったのですが、その当時60歳だったので既に予備自も退官しております。
    予備自でも近年ようやく89式が導入されましたが、これは制式採用されてからおよそ20年と言う気の長さ。
    今後もし新小銃が採用されたとしても、予備自ではわたしの在任中は89式のままであることは確実。
    室内における射撃予習目的としては少々高価な品ではありますが、退官までの使用を想定すればと意を決しポチりました。

             
             DSC03728.JPG   

    箱から取り出してまず驚くべきはその質感と重量。
    まるで実銃そのものです。
    「武器庫の小銃が東京マルイのエアガンにすり替わっていた」などとの噂話を時折耳にしますがそれも納得です。
    しかし実銃と比べると前後の重量バランスが若干前寄りのようであり、そのせいなのか実銃よりも重い印象を受けます。
    バッテリー装着は被筒部内であり、被筒部直下に脚が折りたたまれるのでバランスはさらに前寄りとなります。

             DSC03723.JPG  

    付属の弾倉は30発入りを模したものですが、通常予備自の訓練で使われているのは20発入りのものなので別途購入。
    上面が扁平に封されている分実物よりもコンパクトな印象があります。
    金属を使った質感がなかなかリアルです。

             DSC03719.JPG    
             DSC03718.JPG

    左側切換えレバーも別途購入。
    現状ではわたしが駐屯地で目にした89式のほぼ全てに装着されています。
    このおかげで握把から手を離さず安全装置の解除が可能となります。
    最遠のタ(単発)までレバーを切換えるには少々コツを要します。
    まず親指で左側レバーを押し、右側レバーがレ(連発)と3(3連射)の間まで来たところで人差指で一気にタの位置まで押し上げます。
    よく訓練している普通科隊員は一瞬にして切換えを行い小気味いいのですが、いざやってみると到底容易に真似できるものではありません。
    素手だと人差指を傷めることがありますので手袋は必須。かの普通科隊員も手袋着用で切換えを実施していました。
    このエアガンのレバーも実銃とほぼ同様の硬さとなっています。

             DSC03721.JPG

    可動部分は実銃と比べれば極端に少なくなっています。
    実銃と異なる発射機構はもとより、実銃同様の分解結合を必要としないので当然と言えます。
    ただ、槓桿が中途半端な位置までしかスライドしないのは不満です。
    ダストカバーの位置まで下がってくれて、ついでにその位置で固定もできればいいのですが。
    もちろんダストカバーも動きません。
    実銃では弾倉の着脱時はもとより銃の搬出格納など頻繁に薬室点検を行います。
    左側切換えレバー前方に位置するのがスライド止め部です。
    左手を小銃の上から被せて人差指側面で槓桿を引き下げ、親指でスライド止め部を押し上げ薬室を開ける動作は、89式を使用する上でかなり行われる動作です。
    その基本動作の演練がこれではできません。

             DSC03720.JPG

    極端に安物感があるのがこの照門部。
    上下転輪左右転輪もあり、未使用時は照門を格納できるのですがなんとも質感がよろしくない。
    照準の要たる照門がこれでは、かなり不満の高いポイントです。

            DSC03722.JPG

    実際に据銃して身体に触れる場所もまた不満ポイントです。
    据銃の際に左手は被筒部、右手は握把、頬と肩が銃床に触れます。
    射撃検定時には手袋は着用しませんので銃に肌が直接触れることとなります。
    肩に関しては被服の上からの感触であるので特に違和感はありません。
    被筒部、握把、銃床は実銃でもプラスティック部品を使用しています。
    実銃は爪で掻けば傷がつくような弾力のある柔らかい樹脂を使用しています。
    対してエアガンは硬い樹脂であり、特に頬の感触が全く異なり違和感があります。
    左右の手に関してはあまり気になりませんが頬に関してこの質感の違いは決定的です。
    なぜならわたしはこの『頬づけ』の位置が姿勢を変える度に位置が定まらず、それが射撃時における課題と捉えていたわけです。
    頬づけの位置を日常から身体で憶えてしまおうと、それが購入動機の大きな理由のひとつでした。
    なので銃床の質感が実銃と異なることは皮膚で感覚を憶えようとなると多少なりとも気になってしまいます。

            DSC03725.JPG

    弾倉を入れて実射してみます。
    狭い室内なので射距離は最大でも10数mしかとれないので精度に関しては判断できません。
    槓桿を引き初弾を込める動作をすることなく、反動も無く連3単全てが気持ちよく撃てます。
    弾が発射されて大きな銃声も、反動も、薬莢が飛ぶことも無いと言うのは不思議な感覚です。
    もちろん銃身が過熱することも無く、火傷の心配もありません。
    射撃後はガスで真っ黒に汚れるので3日間に渡って分解結合して銃手入れが必要なのですが、それに比べればほぼメンテナンスフリー。わたしのような無精者にとってはエアソフトガンは楽ちんでいい。
    しかし弾倉を込めると毎回初弾が発射されず必ず空撃ちとなってしまいます。
    これは仕様でしょうか不具合でしょうか?
    また実銃に比べて引金が軽いのですが、これは機構が異なるため仕方のないことでしょう。

                                            


    以上簡単ではありますが、実銃と比較した所見でした。
    正直に申しますとエアガン購入は小中学生以来ほぼ四半世紀振りなので、昨今の類似電動ガンと比してこの89式がどの程度の完成度であるかは判断できません。
    また、エアガンによる射撃競技会やサバイバルゲームにおいてどの程度使用に耐え得るかも判断できかねます。
    今回は射撃予習やCQB(近接戦闘)の基本動作訓練や小銃格闘術初歩訓練の自宅における予習に、この電動ガンが使用に耐えられるものであるか否かに主眼を置いています。
    結論としてはとりあえず及第点と言えるでしょう。
    可動してほしい部分が可動しないもどかしさもありますが、ほぼ実銃と変わらない重量と質感です。
    とりあえず姿勢、照準、撃発の練習が出来ればいい。
    自宅予習と考えれば充分役割を果たせることでしょう。
    あとは結果が出るかどうかです。
    次回の射撃検定で何点獲得出来たかに関しては、またあらためてブログでご報告いたします。


                                                             

    (-27.8.4)

     

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