西新宿、蟻の眼鳥の眼遠足会

  • 2011.05.26 Thursday
  • 00:00

【開催日】 平成23年5月26日10時頃〜
【開催地】 西新宿(新宿駅西口地下)〜コクーンタワー〜東郷青児美術館〜住友三角ビル
       〜東京都庁舎〜NSビル〜新宿駅南口〜新大久保

【参加者】 白虎野さん…「ビスマス」の中の人。好物は芋けんぴ
       会長…遠足会主催者。最近アルコール依存気味

          

前回の遠足会でのこと、皆でもつ鍋を囲む席にて会長が言った。
「西新宿の地下街って面白いんだよ。歩いていると意外な場所に出たりしてさ」
「じゃ、次の遠足は西新宿地下街ですね!」
「わーい、西新宿地下世界探検隊だあ!」
…との経緯で西新宿へ遠足することになったのです。

“10時頃”となぜか曖昧な集合時間の設定。
それは今回の参加者が、遅刻常習犯である2名のみであることと大いに関係があります。
1004に白虎野さんから会長の携帯にメールの着信あり。
『会長殿、次西武新宿です!つまり遅刻しております!…』。
やはり遅刻か、と思いつつ会長は『了解、お待ちしております』と、返信を打つ。
白虎野嬢よ、わざわざ集合時刻を“10時頃”としたからにはまだ誰も遅刻しておらんのだよ…。
ひとりほくそ笑む会長。
会長を乗せた電車は新大久保駅ホームに滑り込むところだった。

    

合流するとさっそく会長が講釈をたれ始める。
「今回の遠足会の着眼としましては、地下からの視点、空からの視点の体感にあります。
地下からの眺めとは即ち蟻の視線、空からの眺めとは即ち鳥の視線です。
西新宿こそ、その両方の視線を体感するに唯一無二の絶好の地域と言えましょう。
視線、視点の変化の意味するところとは、これは思考の変化、思想の変化に繋がりましてだね…」
唯一無二が本当かどうかはさておき、地下道を歩く二人は最初の目的地であるコクーンタワーにあっと言う間に到着したのです。  
   
コクーンタワー見学の後、二人は損保ジャパンビルへ。
42階にある『東郷青児美術館』の見学です。
画伯の描いた美しくも幻想的な女性たちの絵や商品やノベルティなどたくさん展示されています。
「正直あまり知らなかったんだけど、30年くらい前までかなりメジャーで活躍していた人だったんだねえ」
「グラデーションが緻密ですごいです」
アーティストである白虎野さんは興味深々でいろんな角度から隅ずみまで眺めまわしています。
「まるでCGとかエアブラシで描いたみたいな絵だけど、この画風を70〜80年前に確立してるんだよねえ。凄いねえ」
この美術館にはゴッホ、ゴーギャン、セザンヌの絵画も何枚か展示されています。
「ほら、これが58億円で購入したと言う有名なゴッホのひまわりだよ」
「うわあ〜すごい。すばらしい額ですね!」

ひと通り鑑賞したのち、ミュージアムショップに立ち寄ります。
「…しかし、美しい女性たちの作品があれだけあるにも関わらず、美術館一押しの青児グッズがなぜこれなのだ?」 
「『超現実派の散歩』…ですか。絵葉書にピンズが付いてとってもお買い得…」
                                                                                               
                 001.JPG
 
「あれだ、あの、この絵を観ているとある男が連想されるんだな」
「そう言われてみると、ある人のことが思い浮かびますね…」
どうやら二人の頭の中には、本日欠席の帰還兵くんが空中散歩している姿が映し出されているようです。
「…でも、観ているうちに、なんだかハマってきました」
「……」
「この“散歩”ってところがウチらの遠足会となにやら関連しているような気がしてきました」
「…確かにそうかも知れない。ここはこれを購入すべきなんだろうか」
「買うべきです!これはウチらの遠足会を象徴するグッズなのです!」
と言うわけで、二人は『超現実派の散歩』をお買い上げ。

       

再び地下世界の探検へ。
おやつの時間を過ぎたくらいの時間帯ですが、地下道は閑散として歩いている人もあまりいません。
「随分と人が少ないもんだね。わりとメインの地下道以外の支線は通勤・帰宅時間以外は歩く人もいないもんなんだね」
「こんなにビルが多くて人も多いと思ったのに意外でしたね。照明間引かれてるけどそれでもかなり明るくて無駄遣いに感じます」

 
 

           

住友三角ビル、東京都庁を見学し、続いては新宿NSビルへ。
ここは会長お気に入りの建物です。
「この広い吹き抜けと大きな振り子時計、そして29階の空中回廊に惹かれるんだよねえ」
もう17時をまわったと言うのに、思ったほど人通りは多くありません。
29階のレストラン街には二人を含めても10人もいません。
いったい本当にこの超高層ビル群で多くの人々が働いているのだろうかと疑問に思うほど静かで閑散としています。
「そろそろお腹もすいてきましたね…」

            

甲州街道直下の地下道を新宿駅方面に向かいます。
帰宅時間とあいまって、今までの閑散とした雰囲気が嘘のようです。
この地下道が幹線であることも人が多い理由のひとつかもしれません。
「今回地下からの眺め、蟻の視線は充分体感できたと思う。でも、鳥の視線はいまいちだったなあ」
「やはり展望する窓が狭いからですね。いちばん広かったのはコクーンタワーでした」
「そうだね、どうしても視野が狭くなるから大パノラマの展望は難しいよね。籠の中の鳥の視線だったかなあ」

おそらく会長は気づいていない。
この超高層ビル群において、大パノラマの展望を体感する場所がいくらでも存在することを。
ただし、鳥の視線を体感するに無料では駄目だと言うことに。
ちょっと財布の紐を緩めて高層階に位置するレストランに入ってみれば良かったのだ。
そこには会長の求めていた鳥の視線が存在する。
重力に抗う視点を得るためにはそれなりのコストが必要なのだ。
タダでそれを得ようとは、あまりに虫のいい話ではないのか?

「今日は楽しかったです。潜入ミッションもまずまず成功しましたし…」
「そうだね、随分と歩き回ったけど楽しかった。
お腹も減ったことだし、そろそろ夕食にしようか。ニョーボと合流して新大久保に行こう!」
「うわあい!」

           

(23.6.3記)

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