革命的非モテ同盟公式サイト 「もしもし俺だけど」
「あ、こんばんは、お疲れ様です。師匠が電話してくるなんて珍しいですね」
「今年も革命的非モテ同盟がクリスマスを粉砕するぞ」
「え?クリスマスが粉砕されてしまうんですか?どうやって?」
「ああ、毎年デモによって粉砕されてるんだが知らんのか?」
「実感がありません」
「実感が無くても粉砕されてるのだ。彼らがデモの後でそう言っている」
「彼らって…その、カクメイテキ…」
「略称は革非同だ」
「革命的って言うからには左翼勢力ですよね?右翼の師匠が何か関連が…」
「いや、革非同の初期の頃にそれなりに関わっててだな、革非同の創始者から相談受けたりデモの企画とか当日のサポートとかその他諸々いろいろやってた」
「えー?右翼のくせに。なんでですか?」
「右翼のくせにとはなんだよ。創始者のfurukatsu書記長とは以前勤めてた職場の同期でな、冷かしに行ったつもりが俺も中心人物のひとりになってた」
「職場ってもしかしてあの…」
「別に隠すようなことでもないんだけどな。既に知られ渡ってることだし」
「今も関わってるんですか?」
「いや、仕事が忙しくて顔を出さなくなったら疎遠になった」
「ふるかつショキチョウってどんな人なんですか?どんな主張を…」
「恋愛資本主義を打倒し非モテを解放してだな…」
「なんですか恋愛資本主義って?」
「よくわからん。詳しくは
furukatsu書記長のブログの最初の頃を読んでくれ」
「非モテって言うからにはモテないんですよね?」
「まあ、“非モテ”を自称する参加者は実は少数派なんだがな」
「それで、そのクリスマス粉砕デモがどうかしたんですか?」
「ああ、何か久々に俺の休みと重なりそうだから24日なんだが一緒に見に行かないか?」
「デモの見学ですか?」
「ああ、俺は既婚だし、いまいち非モテの定義がわからんし、列中には加わらんし、今まで一度も加わったことは無いし…」
「それで参加では無く見学と?」
「ああ、そう言うことだ。来れるだろ?遠慮せず列に加わってもいいんだぞ?」
「……」
「…え?暇じゃないのか?」
「ひ、暇なわけないじゃないですか!ク、クリスマスイブですよ!」
「え?土曜だぜ?仕事は休みなんだろ?」
「ど、土曜日で、きゅ、休日のクリスマスイブですよ…、わ、わたしが暇なわけ…!」
「…まさか何か予定あるの?」
「わ、わたしは非モテなんかじゃないんです!!モテるんです!!毎年毎年誘われすぎて大変なくらいなんですよ!!」
「そ、そうなのか…?」
「と、当然ですっ!予定があるんです!モテないと勘違いされると困るから行きません!」
「いや別に来るとそう思われるとか無いし…」
「いいえ、そう思われるに決まってます!わたしは寂しくなんてないんです!」
「うーん、なんだかよくわからんが、とりあえず俺は休みが確定だったら行くからな。まあ、気が向いたら連絡くれよ」
「む、向きませんよ、その時わたしは素敵な人の方に気が向いてるはずなんです!」
「渋谷・
神宮通公園に15時集合だから」
「知りません!」
「それじゃよろしく。おやすみ〜」
「行きませんからね!」
※写真は革命的非モテ同盟公式サイトから拝借